【技術記事】特許の読み方のあれこれ

みなさん、こんにちは、
みむすたーです。

本日は、

特許の読み方がわからない!

と言うお悩みにお答えしていきたいと思います。

特許の読み方って、慣れないととてもややこしいです。
日本語が書かれているはずなのに、日本語が読めないという現象が発生します。

今回の記事で取り扱う範囲としては、「請求項」と言う部分のみになります。
「発明の詳細な説明」という項目もあるのですが、忙しいビジネスパーソンにとって、
そんなところまで目を通していられません。

また、請求項自体がその特許を特定するためのものとなっているため、
他の特許と重なることの確認をするだけであれば、詳細にまで目をやる必要はないはずです。

それでは説明していきます。

もくじ

請求項

請求項とは

請求項とは、独占的に利用する発明を特定するための項目のことです。
墨付きカッコ【】で囲って、【請求項1】、【請求項2】、…というように、
数字をつけて見出しが書かれています。
請求項は、1行で書かれます。

独立項・従属項

独立項は、単独で意味が成り立つ請求項で、
従属項は、独立項に紐づいて関連した請求項です。
例えば、独立項と従属項はそれぞれ以下の請求項1、請求項2のように書かれます。
(以下は、本来は特許にはなりませんが、足し算を特許で書くとすると以下のようになります。)

【請求項1】
何らかの数値である項1と、
何らかの数値である項2と、
項1と項2の間にプラス(+)記号があって、
項1と項2の組み合わせをすることを特徴とする計算式。
※補足:請求項1では、1+2や3+4などが書けることを定義しています。

【請求項2】
請求項1に記載の計算式であって、
上記計算式の末尾にプラス(+)記号と、
何らかの数値である項とを連ねた式があって、
組み合わせをすることを特徴とする計算式。
※補足:請求項2では、1+2+3や3+4+5などが書けることを定義しています。

1行で書かれる

1行で書かなければならないというルールがあるため、
とても複雑な日本語の文になっています。
しかし、幸いなことに基本的には特許にはイメージ図がついてきます。
どうしてもわからない時は、次へ次へとイメージ図を見ていってみましょう。

基本的に装置の説明やソフトウェアの説明などでは、
番号を振ってあり、それをイメージ図と見比べて、確認するとわかりやすいです。
例えば、コップを例にしてみましょう。

【請求項1】
器100には液体が入れられ、
使用者が取手101を持ち、
上記使用者が上記器100に口をつけて、
傾けることで中に入った液体を飲むことを特徴とするもの。

というように書きます。

上記という言葉が多用される

先ほどのコップの例にもあった通り、
とにかく「上記」という言葉が多用されます。

上記の意味はもちろん、「さっき言ってた〜」という意味です。
そのため、基本は読み飛ばしても良いくらいです。

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