【技術記事】モデルベース開発(MBD)の基礎の基礎

みなさん、こんにちは、
みむすたーです。

本日は、初めて学ぶ方のためにモデルベース開発(MBD)の基礎を解説します。
それではいきましょう。

もくじ

モデルベース開発

モデルベース開発とは

モデルベース開発とは、組み込みシステムにおいて取り入れられる開発フローのことです。

ここで、有名なウォーターフォールモデルと比較してみようかと思います。
ウォーターフォールモデルにおけるV字の開発フローと異なる点としては、
設計の段階で、モデルを作成する点にあります。

モデルとは、システムの動的な振る舞いを模したものです。
システムは、何らかの入力(操作)を与えたときに、
何らかの出力(振る舞いや結果)を生じるもののことです。

例えば、蛇口をシステムとして捉えてみてください。


蛇口に対してひねるという操作を加えたときに、
蛇口は水を出すという振る舞いをします。
そして、モデルベース開発では、この蛇口と言う実際に現実世界にあるシステムを
ソフトウェア上でシミュレーションします。
もちろん、このとき様々な状況下を想定したモデルを作成することが求められます。
例えば、蛇口のハンドルをどの程度ひねったらどの程度水が出るのか、
夏場や冬場の気温差で熱膨張による蛇口内の容量の変化、
などなどです。
蛇口のハンドルのように内的要因による振る舞いの変化だけでなく、
蛇口の外の環境、気温や湿度、水道会社の水の供給量など外的要因による振る舞いの変化についても、
現実同様にシミュレーションしなければなりません。

モデルベース開発の特徴

モデルベース開発には、以下の特徴がある。

  • ・設計書による検証シミュレーションが可能
  • ・コードの自動生成
  • ・自動コーディングによるトレーサビリティ

こちらについては、次回ご紹介します。

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