こんにちは、平日はソフト開発エンジニアとして働いているみむすたーです。
まず初めに、本記事が取り扱う範囲としては、
V字モデルにおける『要求仕様定義』フェーズに関しての記事になります。
USDMやXDDPでは、TM(トレーサビリティ・マトリクス)を成果物としており、
以降の工程の成果物との追従性(結びつき)を意識した内容となっています。
USDMやXDDPを習得することで、ソフトウェア開発の現場において、
次の3つの問題に役立てることができます。
- 要求仕様の記載漏れ
- 要求仕様の認識違い
- 要求仕様の衝突
あらかじめ注意点
ここで少し余談にはなるため、USDMやXDDPを理解したい方は読み飛ばしてください。
先ほど、上記の3つ「役立てる」と控えめにお伝えしているのは、
必ずしもこれらの手法を適用することで、問題解決ができるかというと、
そのような特効薬(銀の弾丸)ではないためです。
要求定義に際しては、その業界に特化したドメイン知識が必要であり、
それらの知識を持ち合わせていない場合は、要求を立てるための気づきを持ち合わせないためです。
私自身はソフトウェア技術者ですので、ハードウェア技術者が要求仕様を立てるレベルで、
ハードウェア要求仕様を書けるかというとそういうわけにもいきません。
ハードウェアでなくても、例えば、
金融系のシステムからECサイトのシステムに開発に切り替わった場合も、
前提の業務知識がないため、正確に要求を立てることはできません。
とはいえ、USDMとXDDPを適用するだけでも、上記の3つの問題に対して、
改善できる点は多いため、まずは理解して使ってみることを推奨します。
USDMとXDDPの記事まとめ
読みやすさを考慮して、今回から別の記事に分けてUSDMとXDDPについて、解説していきます。
下のリンクからお選びください。 (現在作成中のため、随時更新中です。)
なぜ開発の現場では、バグ(不具合)が発生するのか?
・曖昧な仕様のまま開発を進めている (すり合わせ開発の弊害)
・隙間仕様
USDMの入門と実践
・USDMとは何か?
・そもそも要求とは?仕様とは?
・要求TMとは何か?
・USDMの要求仕様書のポイント
・要求分割の4つの基準
・実践問題
・実践問題の解答例
XDDPの入門と実践
・XDDPとは何か?
・変更要求仕様書と変更トレーサビリティマトリクスと変更設計書について
・実践問題
・実践問題の解答例
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